Magic Academy ~禁書に愛された少女~
七不思議
(次はアイテム生成学か)
シークがそらに話しかけてきた。シークの希望もあり、学校に行くときは、ネックレスになったシークを、いつも身に付けている。
そらはそうだよ、と答えた。
「あ、そら!一緒に行こうぜ」
教科書とノートを持って教室を出たところで、うみに声をかけられたので、うん、と頷いた。
「そらってさ、実技はほんっとに苦手だよな〜」
前の時間の実技授業を思い出しながら、うみが言う。そらは苦笑いを浮かべた。
「正直、なんで入学できたのか、しかもヴァルホルに入寮できたのか。すっごい不思議なのよね」
うみも苦笑いした。
「ま、あの実技をみてりゃぁ誰だって思うわな」
テレポに始まり、ファイアボールにウォーターウォールといった、初歩中の初歩の攻撃・防御魔法などもまったく使えない。
クラスどころか、学校中から注目の的になっていた。
入学、入寮には、学校の中枢を担う魔法システムが、最適な人物を抽出することになっており、これには、人的な力を加えることは一切できない。なので、不正はできないと周りはわかっているが、それでも、なぜ、そらが?という、不満の声がちらほらとあがりはじめていた。
(だから、俺が手助けしてやるって言ったのに)
シークに言われて、そらは首を横にふった。
(ダメだよ。そんなんじゃ、私の力にならないもん)
きっぱり断ると、シークは軽く揺れた。
シークがそらに話しかけてきた。シークの希望もあり、学校に行くときは、ネックレスになったシークを、いつも身に付けている。
そらはそうだよ、と答えた。
「あ、そら!一緒に行こうぜ」
教科書とノートを持って教室を出たところで、うみに声をかけられたので、うん、と頷いた。
「そらってさ、実技はほんっとに苦手だよな〜」
前の時間の実技授業を思い出しながら、うみが言う。そらは苦笑いを浮かべた。
「正直、なんで入学できたのか、しかもヴァルホルに入寮できたのか。すっごい不思議なのよね」
うみも苦笑いした。
「ま、あの実技をみてりゃぁ誰だって思うわな」
テレポに始まり、ファイアボールにウォーターウォールといった、初歩中の初歩の攻撃・防御魔法などもまったく使えない。
クラスどころか、学校中から注目の的になっていた。
入学、入寮には、学校の中枢を担う魔法システムが、最適な人物を抽出することになっており、これには、人的な力を加えることは一切できない。なので、不正はできないと周りはわかっているが、それでも、なぜ、そらが?という、不満の声がちらほらとあがりはじめていた。
(だから、俺が手助けしてやるって言ったのに)
シークに言われて、そらは首を横にふった。
(ダメだよ。そんなんじゃ、私の力にならないもん)
きっぱり断ると、シークは軽く揺れた。