禁じられた遊び
ぷっと吹き出すと、あたしたちは笑い合った
あたしと克波さんて、へんな関係だね
『友達以上恋人未満』って言葉がぴったりな気がする
互いに恋愛感情はないのに、友人同士ではやらないようなことをしている
恋人じゃないのに、克波さんの体を見て、一緒に浴室にいるなんて違和感がある
互いの心の闇を知っている
何の迷いも、躊躇もなく、克波さんには話せた気がする
誰にも言えなかった自分の過去
自分の感情
「なあ…なんでさ
桃香は何も聞いてこないんだよ」
「へ?」
シャワーを止めると、克波さんが聞いてきた
あたしは克波さんの体をタオルで拭いていく
細くてひょろっと見えるけど、意外と筋肉がついている
腹筋が六つにわれてるわけじゃないけど、縦の線はくっきりと浮かんでいる
「怪我のこと
呼びだしておいて何も言わねえって聞きたくなるもんだろ?」
「ああ、そっか
忘れてた」
「はあ?」
忘れてたわけじゃないよ
ただ話したくない内容を無理に聞きたいとは思わないから
「冗談だよ
お父さんと何かあったんでしょ?
救急車を呼ぶ時に『九条家のルール』って言ってたから」
身体を拭き終わると、あたしは克波さんを支えながらベッドに向かった
「小花が消えた」
「ええ?
探さなくていいの?」
「オヤジが探してるだろ?」
「違うよ、克波さんが探さなくていいの?
それとも克波さんが隠れるように言ったの?」
「いや、俺は何も……」
克波さんは凄く寂しそうな顔をした
あたしと克波さんて、へんな関係だね
『友達以上恋人未満』って言葉がぴったりな気がする
互いに恋愛感情はないのに、友人同士ではやらないようなことをしている
恋人じゃないのに、克波さんの体を見て、一緒に浴室にいるなんて違和感がある
互いの心の闇を知っている
何の迷いも、躊躇もなく、克波さんには話せた気がする
誰にも言えなかった自分の過去
自分の感情
「なあ…なんでさ
桃香は何も聞いてこないんだよ」
「へ?」
シャワーを止めると、克波さんが聞いてきた
あたしは克波さんの体をタオルで拭いていく
細くてひょろっと見えるけど、意外と筋肉がついている
腹筋が六つにわれてるわけじゃないけど、縦の線はくっきりと浮かんでいる
「怪我のこと
呼びだしておいて何も言わねえって聞きたくなるもんだろ?」
「ああ、そっか
忘れてた」
「はあ?」
忘れてたわけじゃないよ
ただ話したくない内容を無理に聞きたいとは思わないから
「冗談だよ
お父さんと何かあったんでしょ?
救急車を呼ぶ時に『九条家のルール』って言ってたから」
身体を拭き終わると、あたしは克波さんを支えながらベッドに向かった
「小花が消えた」
「ええ?
探さなくていいの?」
「オヤジが探してるだろ?」
「違うよ、克波さんが探さなくていいの?
それとも克波さんが隠れるように言ったの?」
「いや、俺は何も……」
克波さんは凄く寂しそうな顔をした