禁じられた遊び
「それでさ
何か家から持ってくるものある?
小花が取りにいくわけにいかないだろ?
服は、勇人さんに用意してらもえるとしても、写真とか…さ
処分されたくない私物なら、俺が取りに行くけど」
「…うん、大丈夫
春に九条家を出るつもりでいたから、大事なモノは学校のロッカーに入れてあったの
だから、平気
心配してくれてありがとう」
「そっか
なら、いいんだ」
克波は頷くと、席を立った
ぎこちない笑みを見せる
でも私の目は見てくれていない
「呼び出して悪かったな
それだけ気になったから
んじゃ、幸せになれよ」
克波が私に背を向けた
「ちょ……」
「ん? 何?」
「ううん、何でも…ない」
私は首を横に振った
どうして嘘をついたの?って聞きたい
なんで桃花ちゃんとホテルに行ったの?って質問したい
…なのに、聞けなかった
克波が生徒会室を出て行った
私に関係ないと言われれば、それまでだし
昨日、ひどいことを言っておいて、克波の行動を聞くのは失礼な気がしたから
そうだよね
私に聞く権利はないよね
何か家から持ってくるものある?
小花が取りにいくわけにいかないだろ?
服は、勇人さんに用意してらもえるとしても、写真とか…さ
処分されたくない私物なら、俺が取りに行くけど」
「…うん、大丈夫
春に九条家を出るつもりでいたから、大事なモノは学校のロッカーに入れてあったの
だから、平気
心配してくれてありがとう」
「そっか
なら、いいんだ」
克波は頷くと、席を立った
ぎこちない笑みを見せる
でも私の目は見てくれていない
「呼び出して悪かったな
それだけ気になったから
んじゃ、幸せになれよ」
克波が私に背を向けた
「ちょ……」
「ん? 何?」
「ううん、何でも…ない」
私は首を横に振った
どうして嘘をついたの?って聞きたい
なんで桃花ちゃんとホテルに行ったの?って質問したい
…なのに、聞けなかった
克波が生徒会室を出て行った
私に関係ないと言われれば、それまでだし
昨日、ひどいことを言っておいて、克波の行動を聞くのは失礼な気がしたから
そうだよね
私に聞く権利はないよね