禁じられた遊び
会長室の扉が開いて、勇人が出てきた
不機嫌な顔をして、まず最初に克波を睨むと桃香ちゃんの顔を見る
桃香ちゃんの全身を確認すると、克波の横に立った
「5月祭の予算案がまだ提出されてないが?」
勇人の言葉に、克波が「あ」と小さい声を漏らした
え?
忘れてたの?
克波が?
今まで、生徒会の仕事を面倒くさがりながらも早々とクリアしていた克波が仕事を忘れていた?
どうして?
「5月祭ってなんですか?」
桃香ちゃんが首をかしげて質問をしてきた
「祭だ」
勇人が視線を動かして、桃香ちゃんに告げる
「はあ…『祭』ですか」
桃香ちゃんはいまいち理解していないようだ
納得してない顔で、口を閉じる
「中間試験が終わった後にやるお疲れ様会みたいなイメージでいいんじゃね?」
勇人の説明に補足する克波
「えっ?
何ですか、それ
中間試験のあとに、そんなのがあるんですか?」
「は?
やんないの?
中学のときとか…」
「やりませんよ!」
「ふうん」と克波は返事をすると、椅子の背もたれに寄り掛かった
「陳腐な勉強などする時間があるなら、予算案をさっさと纏めろ
今日中に纏めて俺に提出しろ」
「あ? そんな簡単に纏まるかよ!
明日まででいいだろ」
勇人の目が細くなる
一瞬だけ、眉がぴくりと動くと長テーブルを叩いた
「今日中に纏めろ」
「なら小花に頼めばいいだろ
俺、そういうの得意じゃねえし…小花と勇人さんの二人でやりゃ、すぐに纏まるだろ」
「お前の仕事だ
今日中に纏めろ
お前が終わるまで、待っていてやる」
え?
だって…今日は、早く終わらせて買い物に行こうって
不機嫌な顔をして、まず最初に克波を睨むと桃香ちゃんの顔を見る
桃香ちゃんの全身を確認すると、克波の横に立った
「5月祭の予算案がまだ提出されてないが?」
勇人の言葉に、克波が「あ」と小さい声を漏らした
え?
忘れてたの?
克波が?
今まで、生徒会の仕事を面倒くさがりながらも早々とクリアしていた克波が仕事を忘れていた?
どうして?
「5月祭ってなんですか?」
桃香ちゃんが首をかしげて質問をしてきた
「祭だ」
勇人が視線を動かして、桃香ちゃんに告げる
「はあ…『祭』ですか」
桃香ちゃんはいまいち理解していないようだ
納得してない顔で、口を閉じる
「中間試験が終わった後にやるお疲れ様会みたいなイメージでいいんじゃね?」
勇人の説明に補足する克波
「えっ?
何ですか、それ
中間試験のあとに、そんなのがあるんですか?」
「は?
やんないの?
中学のときとか…」
「やりませんよ!」
「ふうん」と克波は返事をすると、椅子の背もたれに寄り掛かった
「陳腐な勉強などする時間があるなら、予算案をさっさと纏めろ
今日中に纏めて俺に提出しろ」
「あ? そんな簡単に纏まるかよ!
明日まででいいだろ」
勇人の目が細くなる
一瞬だけ、眉がぴくりと動くと長テーブルを叩いた
「今日中に纏めろ」
「なら小花に頼めばいいだろ
俺、そういうの得意じゃねえし…小花と勇人さんの二人でやりゃ、すぐに纏まるだろ」
「お前の仕事だ
今日中に纏めろ
お前が終わるまで、待っていてやる」
え?
だって…今日は、早く終わらせて買い物に行こうって