禁じられた遊び
私の目頭がかあっと熱くなった
克波の目を睨んでから、私は生徒会室を飛び出した
「もう…嫌だっ!」
廊下を全力で走った
何で? どうして?
何がいけないの?
桃花ちゃんが来てから、克波がおかしい
どうして、克波が桃香ちゃんを守っているのよ
私なんか、どうでもいいわけ?
九条家を飛び出した女なんかどうでもいいわけ?
勇人だって
何で、桃香ちゃんと克波を見て苛々しているのよ
「どうして私ばかり辛い思いをしなくちゃいけないのよ」
急に手首を掴まれた
「小花」
勇人の声だった
落ち着いた勇人の声
温かい手が、私の手首を強く掴んでいる
私は勇人の手を振りほどこうとした
「誰も私の気持ちを理解してくれないのよ」
「小花」
勇人が私の腰に手をまわした
ぐいっと体の距離を縮めると、激しいキスをした
人目も気にせず、勇人がキスをする
私の唇を、求めた
「桃香ちゃんさえいなければ…って思ったの
いけないってわかっているのに
そんなの最低な人間が思うことだって…言いきかせてたのに、何度も何度も心の中で…桃香ちゃんさえいなければ、私や勇人や克波たちの関係が崩れないのにって
西岡君の声が耳に張り付いてとれないのよぉ!」
勇人の胸をこぶしで叩いた
何回も何回も、叩いて…そして涙を流しながら勇人の胸の中で声をあげた
克波の目を睨んでから、私は生徒会室を飛び出した
「もう…嫌だっ!」
廊下を全力で走った
何で? どうして?
何がいけないの?
桃花ちゃんが来てから、克波がおかしい
どうして、克波が桃香ちゃんを守っているのよ
私なんか、どうでもいいわけ?
九条家を飛び出した女なんかどうでもいいわけ?
勇人だって
何で、桃香ちゃんと克波を見て苛々しているのよ
「どうして私ばかり辛い思いをしなくちゃいけないのよ」
急に手首を掴まれた
「小花」
勇人の声だった
落ち着いた勇人の声
温かい手が、私の手首を強く掴んでいる
私は勇人の手を振りほどこうとした
「誰も私の気持ちを理解してくれないのよ」
「小花」
勇人が私の腰に手をまわした
ぐいっと体の距離を縮めると、激しいキスをした
人目も気にせず、勇人がキスをする
私の唇を、求めた
「桃香ちゃんさえいなければ…って思ったの
いけないってわかっているのに
そんなの最低な人間が思うことだって…言いきかせてたのに、何度も何度も心の中で…桃香ちゃんさえいなければ、私や勇人や克波たちの関係が崩れないのにって
西岡君の声が耳に張り付いてとれないのよぉ!」
勇人の胸をこぶしで叩いた
何回も何回も、叩いて…そして涙を流しながら勇人の胸の中で声をあげた