禁じられた遊び
桃香Side⑤
結局、小花さんたち戻ってこなかったなぁ
あたしは、自分の部屋にあるベッドの上に座ってふとそんなことを考えた
6時すぎまでかかって、克波君に言われたとおりに予算案を作成して、勇人さんの机の上に置いて帰ってきたけど…
見てくれるのは、きっと明日になるんだろうなあ
あたし、生徒会には邪魔な存在なのかな?
『お前さえいなければ』
思い出したくない声が脳裏で甦る
背筋が凍るような寒気に襲われると、あたしの腕や足に鳥肌がたった
額にある傷口が疼いた
パパの声が、あたしを恐怖のどん底へと突き落とす
ママを好きなパパは、歪んだ愛情をママに押し付けた
あたしを愛してくれたママ
それを見ていたパパは、あたしを憎んだ
血の繋がっている娘を、ライバル視した
いや…思い出しくない
あたしは首を左右に振ると、足を抱えて背中を丸めて小さくなった
『今までも、そうやって被害者ぶって助けてもらってきたのね
だから今回も、運よく西岡から守ってもらって、ずるい女よね
この世の中には、もっと辛い思いをして…助けてももらえず、自力で生きて行ってる人間だっているわ』
あたしは小花さんの言葉を思い出した
あたし、もっと頑張らないと…だね
自力で生きていけるようにしないといけないんだ
今も、こうやって克波君に守ってもらっている
良太郎が部屋に来ないように、あたしの部屋で寝泊りしてくれるって家に来てくれた
お風呂に入って、部屋にはいないけど……今夜は静かに眠れそう
殴られず、犯されず
穏やかな夜を過ごせる
それは克波君が守ってくれているからだ
あたし一人の力じゃない
頑張らないといけないよね
一人で立って、胸を張れるようにしないと
あたしは、自分の部屋にあるベッドの上に座ってふとそんなことを考えた
6時すぎまでかかって、克波君に言われたとおりに予算案を作成して、勇人さんの机の上に置いて帰ってきたけど…
見てくれるのは、きっと明日になるんだろうなあ
あたし、生徒会には邪魔な存在なのかな?
『お前さえいなければ』
思い出したくない声が脳裏で甦る
背筋が凍るような寒気に襲われると、あたしの腕や足に鳥肌がたった
額にある傷口が疼いた
パパの声が、あたしを恐怖のどん底へと突き落とす
ママを好きなパパは、歪んだ愛情をママに押し付けた
あたしを愛してくれたママ
それを見ていたパパは、あたしを憎んだ
血の繋がっている娘を、ライバル視した
いや…思い出しくない
あたしは首を左右に振ると、足を抱えて背中を丸めて小さくなった
『今までも、そうやって被害者ぶって助けてもらってきたのね
だから今回も、運よく西岡から守ってもらって、ずるい女よね
この世の中には、もっと辛い思いをして…助けてももらえず、自力で生きて行ってる人間だっているわ』
あたしは小花さんの言葉を思い出した
あたし、もっと頑張らないと…だね
自力で生きていけるようにしないといけないんだ
今も、こうやって克波君に守ってもらっている
良太郎が部屋に来ないように、あたしの部屋で寝泊りしてくれるって家に来てくれた
お風呂に入って、部屋にはいないけど……今夜は静かに眠れそう
殴られず、犯されず
穏やかな夜を過ごせる
それは克波君が守ってくれているからだ
あたし一人の力じゃない
頑張らないといけないよね
一人で立って、胸を張れるようにしないと