禁じられた遊び
「あ? どうした?」
フェイスタオルを首にかけている克波君が、部屋に入ってくるとあたしの顔を覗き込んできた
「何が?」
「ダンゴムシみたいに、小さく丸まってるから…誰かに攻撃されたか?」
「違うよ」
あたしはにっこりと笑った
克波君を心配させてはいけないよね?
甘えちゃいけないんだ
克波君は、小花さんを愛している
小花さんをこれからも守っていくんだから
「お前ってさぁ、嘘が下手なんだから、無理して笑う必要はねえんだよ」
克波君が優しく微笑むと、あたしの頭をぽんぽんと叩いた
「小花の言葉を気にしているのか?
あいつは悪気があって言ったわけじゃねえと思うんだ」
「うん、わかってる
ただ、私は生徒会に必要なのかな?って思って
私がいなくなれば、前の三人に戻るわけだし…」
克波君がベッドに座ると、折れた足につけていたビニール袋を外した
ギブスが濡れないように、巻いておいたのものだ
「馬鹿だな
桃がいなくなったからって元に戻るわけないだろ?
生徒会の役員は4人だ
誰も欠ける必要はない」
克波君が強い口調で言い切った
本当にそう?
あたしはそうは思わない
あたしは必要ない
あたしがいなければ、元の3人に戻って、何事もなかったように過ごせる
「それにな、俺は桃がいないと困るんだ」
「え?」
あたしの視線があがる
克波君の目を見た
透き通るように綺麗なエメラルドグリーンに、あたしの顔が映っていた
フェイスタオルを首にかけている克波君が、部屋に入ってくるとあたしの顔を覗き込んできた
「何が?」
「ダンゴムシみたいに、小さく丸まってるから…誰かに攻撃されたか?」
「違うよ」
あたしはにっこりと笑った
克波君を心配させてはいけないよね?
甘えちゃいけないんだ
克波君は、小花さんを愛している
小花さんをこれからも守っていくんだから
「お前ってさぁ、嘘が下手なんだから、無理して笑う必要はねえんだよ」
克波君が優しく微笑むと、あたしの頭をぽんぽんと叩いた
「小花の言葉を気にしているのか?
あいつは悪気があって言ったわけじゃねえと思うんだ」
「うん、わかってる
ただ、私は生徒会に必要なのかな?って思って
私がいなくなれば、前の三人に戻るわけだし…」
克波君がベッドに座ると、折れた足につけていたビニール袋を外した
ギブスが濡れないように、巻いておいたのものだ
「馬鹿だな
桃がいなくなったからって元に戻るわけないだろ?
生徒会の役員は4人だ
誰も欠ける必要はない」
克波君が強い口調で言い切った
本当にそう?
あたしはそうは思わない
あたしは必要ない
あたしがいなければ、元の3人に戻って、何事もなかったように過ごせる
「それにな、俺は桃がいないと困るんだ」
「え?」
あたしの視線があがる
克波君の目を見た
透き通るように綺麗なエメラルドグリーンに、あたしの顔が映っていた