禁じられた遊び

小花Side①

私は寝室で一人丸くなった

寂しい
さびしい

苦しい
くるしい

とうとう私は、一人になった

そっか
私…一人になりたくなかっただけだったんだ

九条家から出たいのに

一人になるのが怖かったんだ

一人できちんと立って生きていけるか、不安だったから

でもお母さんみたいになるのが嫌で、認めたくなかった

結局、私には誰かに頼るしかないって思うのが……怖かった

頼りたいのは……

九条克波

甘えたいのも…

九条克波

だって、ずっと一緒にいたいって思うのは

克波しかいないよ

我がままで、気分屋だけど、

九条家の中で、私の気持ちを理解してくれた唯一の人だった

私を、物ではなく、人として扱ってくれた

そうなんだ

勇人は気づいてたんだ

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