禁じられた遊び
どれくらい廊下に立っていただろうか
生徒会室から、小花さんの甘い吐息が聞こえてきた
あ…やっぱり、そういう雰囲気になるよね
あたしは目が合ったボディーガードの人に苦笑いをした
さらに30分が過ぎただろうか
廊下の向こうから、勇人さんが歩いてくるのが見えた
朝と同じ格好の勇人さんが大股で、生徒会室に近づいてきている
今は、まずいかも…
あたしは小走りで、勇人さんの方へ走りだした
「どうした?」
勇人さんが、不思議そうな顔をしている
「生徒会室にいろと…言っただろ」
「そう…なんですけど
お…お、屋上に行きたいなあ…なんて思ったりもして
新鮮な空気を吸うのもいいでしょ?」
勇人さんの眉間に、皺が寄った
そして口元を緩めると、鼻を鳴らして笑った
「お取り込み中ってわけ?
くだらねえ」
勇人さんがまた歩き出した
え?
だって……ダメだってば
あたしは勇人さんのスーツのすそを引っ張った
「俺は忙しいんだよ
あいつらに気を使ってる暇はねえんだ
馬鹿馬鹿しい」
勇人さんは全然に気にしている雰囲気がない
「でも…勇人さんは小花さんが好きだったんですよね?」
あたしの言葉に、勇人さんの足が止まった
「ずいぶんと昔の話しをする奴がいるもんだな
そんなことを気にしていたのか?
くだねえんだよ、全く」
口の端を持ちあげて、勇人さんが勝ち誇った顔をした
強がりなんだなあ、勇人さんって
生徒会室から、小花さんの甘い吐息が聞こえてきた
あ…やっぱり、そういう雰囲気になるよね
あたしは目が合ったボディーガードの人に苦笑いをした
さらに30分が過ぎただろうか
廊下の向こうから、勇人さんが歩いてくるのが見えた
朝と同じ格好の勇人さんが大股で、生徒会室に近づいてきている
今は、まずいかも…
あたしは小走りで、勇人さんの方へ走りだした
「どうした?」
勇人さんが、不思議そうな顔をしている
「生徒会室にいろと…言っただろ」
「そう…なんですけど
お…お、屋上に行きたいなあ…なんて思ったりもして
新鮮な空気を吸うのもいいでしょ?」
勇人さんの眉間に、皺が寄った
そして口元を緩めると、鼻を鳴らして笑った
「お取り込み中ってわけ?
くだらねえ」
勇人さんがまた歩き出した
え?
だって……ダメだってば
あたしは勇人さんのスーツのすそを引っ張った
「俺は忙しいんだよ
あいつらに気を使ってる暇はねえんだ
馬鹿馬鹿しい」
勇人さんは全然に気にしている雰囲気がない
「でも…勇人さんは小花さんが好きだったんですよね?」
あたしの言葉に、勇人さんの足が止まった
「ずいぶんと昔の話しをする奴がいるもんだな
そんなことを気にしていたのか?
くだねえんだよ、全く」
口の端を持ちあげて、勇人さんが勝ち誇った顔をした
強がりなんだなあ、勇人さんって