禁じられた遊び
九条の家は無駄に大きい
力の誇張だ
金を持って、権力を誇示したい男によく見られる無駄な行為だ
『馬鹿』としか言いようのない行動だな
本当に権力のある男は、そんなことをしなくても力を認めてもらえるものだ
自ら意識して、相手に見せなくてもわかってもらえるものなんだよ
「おや、小山内の後継者さんがどうしてこんなところにいるのだろうね?
早朝になんのアポイントもなく、九条家の屋敷を散歩するなんて失礼じゃないか?」
玄関前に仁王立ちしている九条 克海が胸を張って立っていた
「散歩ですか…白々しい言葉は抜きにしませんか?
俺がどんな用で来ているか、知らないわけじゃないでしょ?」
「知っていても、知らないフリをしたいですねえ
私はただ、ウジ虫の処理をしているだけですから
見てないふりをしていただきたい」
俺は声を出して笑った
わざとらしく、手まで叩いてやった
「ウジ虫はどっちでしょう」
俺の言葉に、克海の表情が曇った
「殺人2件、詐欺は数え切れないほど
横領に、監禁、まあ犯罪歴をあげればキリがねえなあ」
「何のことか、さっぱりわからない」
「知らないのなら、ネットで流しましょうか?
九条家は一気に、奈落の底へと落ちるでしょうね
貴方を警察に突き出すことくらい簡単なんですよ
マスコミを使っても良いし、ネットで情報を流すのでも構わない
それとも取引先に圧力をかけましょうか?
あ、小山内グループが全て買い取ってしまって、克海さんの会社を吸収することも簡単なんですよね
貴方一人くらい、どうとでもできる」
「何の証拠もなく私を侮辱して!
なんと、失礼な男だ
所詮、父親の影に隠れているだけの男が
父親がいなければ、何もできないくせに」
「…と、言うと思いましたから
すでに警察の人と契約してるんです
貴方を逮捕する証拠を売るって
今日の10時に、会う約束してきました
涼元健司さん殺害と克波の母親の殺害の犯行証拠を」
「何?
そんなもの…どこにもあるわけがない!」
馬鹿な男だ
本当に何もないとでも思っているのか?
力の誇張だ
金を持って、権力を誇示したい男によく見られる無駄な行為だ
『馬鹿』としか言いようのない行動だな
本当に権力のある男は、そんなことをしなくても力を認めてもらえるものだ
自ら意識して、相手に見せなくてもわかってもらえるものなんだよ
「おや、小山内の後継者さんがどうしてこんなところにいるのだろうね?
早朝になんのアポイントもなく、九条家の屋敷を散歩するなんて失礼じゃないか?」
玄関前に仁王立ちしている九条 克海が胸を張って立っていた
「散歩ですか…白々しい言葉は抜きにしませんか?
俺がどんな用で来ているか、知らないわけじゃないでしょ?」
「知っていても、知らないフリをしたいですねえ
私はただ、ウジ虫の処理をしているだけですから
見てないふりをしていただきたい」
俺は声を出して笑った
わざとらしく、手まで叩いてやった
「ウジ虫はどっちでしょう」
俺の言葉に、克海の表情が曇った
「殺人2件、詐欺は数え切れないほど
横領に、監禁、まあ犯罪歴をあげればキリがねえなあ」
「何のことか、さっぱりわからない」
「知らないのなら、ネットで流しましょうか?
九条家は一気に、奈落の底へと落ちるでしょうね
貴方を警察に突き出すことくらい簡単なんですよ
マスコミを使っても良いし、ネットで情報を流すのでも構わない
それとも取引先に圧力をかけましょうか?
あ、小山内グループが全て買い取ってしまって、克海さんの会社を吸収することも簡単なんですよね
貴方一人くらい、どうとでもできる」
「何の証拠もなく私を侮辱して!
なんと、失礼な男だ
所詮、父親の影に隠れているだけの男が
父親がいなければ、何もできないくせに」
「…と、言うと思いましたから
すでに警察の人と契約してるんです
貴方を逮捕する証拠を売るって
今日の10時に、会う約束してきました
涼元健司さん殺害と克波の母親の殺害の犯行証拠を」
「何?
そんなもの…どこにもあるわけがない!」
馬鹿な男だ
本当に何もないとでも思っているのか?