禁じられた遊び
「えー?
無理だろう
俺、年下だもん
勇人さんが卒業したら、俺が生徒会長だろ?
無理無理!
等々力兄弟を止められませんよぉ」
克波さんが投げやりな言い方をする
「天下にさせるな」
「無理」
「てん……」
「しつこいよ」
小花さんが二人に突っ込みを入れた
「桃香ちゃん、球技大会の準備に取り掛かろうか」
小花さんが、あたしの腕に絡みついてきた
「おい、桃香!
等々力とはもう話すなよ」
勇人さんがまたあたしに向って口を開いた
「…努力します」
クラスメートなのに、話すなっていうのは無理だよ
困ったな
勇人さん、我がまま過ぎだよ
どうしたのかな?
「努力じゃない
話さなければいいんだよ
何の努力の必要ない」
勇人さんが不機嫌な顔をしている
どうして
あたしはすぐに勇人さんの機嫌を損ねてしまうのだろう?
悪気はないのに……
いつかは笑ったりしてくれるのかな?
微笑んだくれたり
声を出して笑ってくれたり……
いつかは
してくれるといいなあ
「桃香、聞いてるのか?」
『禁じられた遊び』 終わり
無理だろう
俺、年下だもん
勇人さんが卒業したら、俺が生徒会長だろ?
無理無理!
等々力兄弟を止められませんよぉ」
克波さんが投げやりな言い方をする
「天下にさせるな」
「無理」
「てん……」
「しつこいよ」
小花さんが二人に突っ込みを入れた
「桃香ちゃん、球技大会の準備に取り掛かろうか」
小花さんが、あたしの腕に絡みついてきた
「おい、桃香!
等々力とはもう話すなよ」
勇人さんがまたあたしに向って口を開いた
「…努力します」
クラスメートなのに、話すなっていうのは無理だよ
困ったな
勇人さん、我がまま過ぎだよ
どうしたのかな?
「努力じゃない
話さなければいいんだよ
何の努力の必要ない」
勇人さんが不機嫌な顔をしている
どうして
あたしはすぐに勇人さんの機嫌を損ねてしまうのだろう?
悪気はないのに……
いつかは笑ったりしてくれるのかな?
微笑んだくれたり
声を出して笑ってくれたり……
いつかは
してくれるといいなあ
「桃香、聞いてるのか?」
『禁じられた遊び』 終わり