禁じられた遊び
会話が途切れると、寝室のドアが開いた
すらりと背の高い女性と、あたしは目が合った
綺麗な人だった
まるでモデルのような体系
女優のような整った顔たち
目鼻がくっきりしていて、大人の女性って雰囲気満点の女性だった
女のあたしでも目が奪われる
美しさが、輝きを放っていてまぶしかった
「あら、珍しい
勇人にしては、良い線いってるじゃない」
女性は腰に手をあてて、あたしを吟味していた
頭から足のつま先までを、二往復すると満足そうに大きくうなづいた
「え?」
あたしは女性の顔を見たまま、首をかしげた
『うるせえよ!
勝手に詮索をするな
妄想するより先に手当しろ』
ドアの向こうから、ピアス男の不機嫌な声が聞こえた
『まあまあ、キミちゃんの趣味なんだから』
ピアス男とは違う男の声がした
ピアス男より少しキーの高い声だ
『さっさとしろよ』
「はいはい
五月蠅い男ね」
女性はため息をつくと、持っていた鞄を床に置いた
「まずは自己紹介をさせてね
あたしは塚本貴美恵
紫桜学院の大学に通ってるの
勇人と婚約しているけど、気にしなくていいから!
私、あんな自己中男と結婚する気になんてこれっぽっちもないから
趣味じゃないのよ
ああいう俺様男
大嫌い」
『おいっ!』
ピアス男の低い声が聞こえてくる
「あー、もう!
五月蠅いなあ
テツとさっさと居間に行ってなさいよ」
貴美恵さんが振り返ると、ドアに向かってどなった
さらさらなストレートの髪がふわりを動く
髪からは、花の香りがした
すらりと背の高い女性と、あたしは目が合った
綺麗な人だった
まるでモデルのような体系
女優のような整った顔たち
目鼻がくっきりしていて、大人の女性って雰囲気満点の女性だった
女のあたしでも目が奪われる
美しさが、輝きを放っていてまぶしかった
「あら、珍しい
勇人にしては、良い線いってるじゃない」
女性は腰に手をあてて、あたしを吟味していた
頭から足のつま先までを、二往復すると満足そうに大きくうなづいた
「え?」
あたしは女性の顔を見たまま、首をかしげた
『うるせえよ!
勝手に詮索をするな
妄想するより先に手当しろ』
ドアの向こうから、ピアス男の不機嫌な声が聞こえた
『まあまあ、キミちゃんの趣味なんだから』
ピアス男とは違う男の声がした
ピアス男より少しキーの高い声だ
『さっさとしろよ』
「はいはい
五月蠅い男ね」
女性はため息をつくと、持っていた鞄を床に置いた
「まずは自己紹介をさせてね
あたしは塚本貴美恵
紫桜学院の大学に通ってるの
勇人と婚約しているけど、気にしなくていいから!
私、あんな自己中男と結婚する気になんてこれっぽっちもないから
趣味じゃないのよ
ああいう俺様男
大嫌い」
『おいっ!』
ピアス男の低い声が聞こえてくる
「あー、もう!
五月蠅いなあ
テツとさっさと居間に行ってなさいよ」
貴美恵さんが振り返ると、ドアに向かってどなった
さらさらなストレートの髪がふわりを動く
髪からは、花の香りがした