禁じられた遊び
「えっと…それは…」

「ああ、勇人の気持ちとか気になってるの?
いいの、いいの!
気にする必要はないわ」

いや、あるでしょう!

勇人さんだって、女性の好みがあるだろうし…

第一、今日知りあってばかりで

しかも義理兄に侵された女なんか、恋人にしたいとは思わない


…てか、なれないでしょ!

「いい?
細かいことは気にしなくていいから
あいつは、私の言うことに逆らえないの
だって私のほうが年上だし、権力もあるから
私は桃ちゃんが気に入ったの
だから今日から勇人の恋人ね」

「ええ?」

「文句はなしよ!
私の言うことを聞いていれば、必ず幸せになれるから」

貴美恵さんはにっこりとほほ笑んだ

天使の頬笑みだけど……言っていることは強引で、ちょっとついていけないよ

「大丈夫!
私がついてるわよ」

それがちょっと不安なんです…なんて言えないよね

貴美恵さんの自信ってどこから来てるんだろう

お金持ちの考え方ってやっぱりわからない


私には理解できないよ
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