禁じられた遊び
顔が真っ赤になり、目がつり上がると良太郎の拳があたしの頬に撃ち込まれた

痛々しい音と鈍痛が、あたしの顔を襲う

頬骨が熱い

頭もクラクラした

夕日でオレンジ色になりつつある教室が、一瞬だけ白い世界へと変化する

こんなところで気を失うわけにはいかない!

目に力を入れると、遠くにいきそうな意識を必死に繋ぎ止めた

「お前の大事なだいじなママに言うぞ?
いいのか?
兄である俺に逆らってるって」

忌々しい顔で、良太郎が言葉を吐き捨てる

ママには心配をかけさせたくない

あたしは身体に入っている力を抜くと、良太郎から視線をそらした

「そうそう、妹は兄の言うことを素直に聞くもんだぜ」

勝ち誇った顔をすると、良太郎の手があたしのスカートの中へすべり混んできた

嫌だ! こんな……なんで…なんでこんなヤツにあたしの身体を好き勝手にさせられるんだよ

あたしの目頭が熱くなると、涙があふれてきた

泣くのをこらえようとすると、喉の奥が痛くなった

悔しくて、悔しくて

ただ悔しくて

どこにも吐きだせないあたしの感情が、涙となって訴えた

最低男に身体を好き勝手に弄られている屈辱が、液体となって身体の外に流れ出た

ママが幸せになるために……こんなことくらい、我慢するんだ
ママがやっと笑顔を見せてくれたんだ
だから……あたしが騒いだらいけないんだ

あたしは歯を喰いしばって、良太郎の異物を足を広げて受け入れた
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