禁じられた遊び
あたしの頬が一気に熱くなった
恥ずかしさを通り超えて、お姫様になった気分だ
勇人さんがあたしの靴を持って、あたしの足に履かせてくれた
一声で良太郎の動きを封じてしまえるくらい権力のある勇人さんが、あたしの足に……
ああ、もうっ!
どうしていいかわからないよ
お義父さんと良太郎の視線は痛いし、勇人さんは変に優しすぎるし…
意味がわからないよ
「桃香、履けた?」
「は…はい」
勇人さんがにこりとほほ笑むと、あたしの腰に手をまわした
「お邪魔しました」
勇人さんがあたしと一緒に、外に出ていく
玄関の重たい扉が、がちゃんと閉まるなり、勇人さんの手が離れた
「お前は靴も一人で履けねえのかよ!」
勇人さんが、ぎろりとあたしを見た
「え…あ、すみません」
やっぱり…さっきの演技だったんだぁ…
変にドキドキしちゃったよ
ちょっと損した気分
…そうだよねえ
勇人さんがあたしみたいな庶民に、優しくしてくれるわけないか
貴美恵さんに言われて、やっているだけだもんね
「本当にすみませんでした」
あたしは深々と頭をさげた
勇人さんは何の反応もせずに、背を向けた
「テツ、帰るぞ」
「かしこまりました」
テツさんが車のドアを開けた
勇人さんは車に乗り込むと、あたしの顔を見た
「明日は7時に迎えに行く
それまでに用意をしておけ」
「はい?」
「聞こえなかったのか?
7時までに、学校に行く準備をしておけと言ったのだ」
「早すぎませんか?…それにあたし、一人で学校に行けますから」
「同じことを何度も言わせるな!
馬鹿女め」
勇人さんがぷいっと横を向いてしまった
恥ずかしさを通り超えて、お姫様になった気分だ
勇人さんがあたしの靴を持って、あたしの足に履かせてくれた
一声で良太郎の動きを封じてしまえるくらい権力のある勇人さんが、あたしの足に……
ああ、もうっ!
どうしていいかわからないよ
お義父さんと良太郎の視線は痛いし、勇人さんは変に優しすぎるし…
意味がわからないよ
「桃香、履けた?」
「は…はい」
勇人さんがにこりとほほ笑むと、あたしの腰に手をまわした
「お邪魔しました」
勇人さんがあたしと一緒に、外に出ていく
玄関の重たい扉が、がちゃんと閉まるなり、勇人さんの手が離れた
「お前は靴も一人で履けねえのかよ!」
勇人さんが、ぎろりとあたしを見た
「え…あ、すみません」
やっぱり…さっきの演技だったんだぁ…
変にドキドキしちゃったよ
ちょっと損した気分
…そうだよねえ
勇人さんがあたしみたいな庶民に、優しくしてくれるわけないか
貴美恵さんに言われて、やっているだけだもんね
「本当にすみませんでした」
あたしは深々と頭をさげた
勇人さんは何の反応もせずに、背を向けた
「テツ、帰るぞ」
「かしこまりました」
テツさんが車のドアを開けた
勇人さんは車に乗り込むと、あたしの顔を見た
「明日は7時に迎えに行く
それまでに用意をしておけ」
「はい?」
「聞こえなかったのか?
7時までに、学校に行く準備をしておけと言ったのだ」
「早すぎませんか?…それにあたし、一人で学校に行けますから」
「同じことを何度も言わせるな!
馬鹿女め」
勇人さんがぷいっと横を向いてしまった