禁じられた遊び
携帯が鳴った
私は起き上がると、裸足で携帯が置いてあるテーブルまで歩いていく
『小山内勇人』
液晶画面には、高等部の生徒会長であり、私にとっては良き友人である人の名が表示されていた
小山内君から電話なんて珍しい
私は携帯を手に取ると、耳にあてた
「もしもし?」
『九条と連絡がつかないんだが…いるか?』
「部屋にいると思うけど、出ないの?」
『ああ、何度か掛けたんだが…まあ、いいや
小花から伝えてくれ
生徒会の役員が一人増えたって』
小山内君の低くて優しい声が、耳に心地よく響く
小山内君の声って、聞いているだけで安心する
「え? 増えたの?」
『ああ、ちょっとした事情があってな
明日、早めに学校に連れてくるから、仕事の内容を教えてやってくれないか?』
「私が?」
『ああ、副会長だろ?』
「まあ、名ばかりだけど…実際は小山内君と克波の二人で動かしているじゃない
新しい人は有能?
小山内君みたいに俺様タイプ?
それとも克波みないな負けず嫌いなタイプ?
相手にできない男は嫌よ」
電話の向こうで、小山内君が失笑していた
『女子だよ
西岡桃香っていうんだ
一年で九条と同じクラスだ
今日転校してきたばかりだ
ドジで間抜けで、トロい女だが、まあ…使えるだろう
嫌なヤツじゃない』
「西岡?」
すっごく嫌な名前を耳にした気がする
なんちゃって俺様を気取る最低な男だ
小山内君や克波ほどの財産なんかないくせに、金持ち男を気取っている
取り巻きの男を侍らせて、君主きどり
なのに、小山内君にペコペコして生徒会の椅子を狙っているような浅はかな男
大嫌い!
私は起き上がると、裸足で携帯が置いてあるテーブルまで歩いていく
『小山内勇人』
液晶画面には、高等部の生徒会長であり、私にとっては良き友人である人の名が表示されていた
小山内君から電話なんて珍しい
私は携帯を手に取ると、耳にあてた
「もしもし?」
『九条と連絡がつかないんだが…いるか?』
「部屋にいると思うけど、出ないの?」
『ああ、何度か掛けたんだが…まあ、いいや
小花から伝えてくれ
生徒会の役員が一人増えたって』
小山内君の低くて優しい声が、耳に心地よく響く
小山内君の声って、聞いているだけで安心する
「え? 増えたの?」
『ああ、ちょっとした事情があってな
明日、早めに学校に連れてくるから、仕事の内容を教えてやってくれないか?』
「私が?」
『ああ、副会長だろ?』
「まあ、名ばかりだけど…実際は小山内君と克波の二人で動かしているじゃない
新しい人は有能?
小山内君みたいに俺様タイプ?
それとも克波みないな負けず嫌いなタイプ?
相手にできない男は嫌よ」
電話の向こうで、小山内君が失笑していた
『女子だよ
西岡桃香っていうんだ
一年で九条と同じクラスだ
今日転校してきたばかりだ
ドジで間抜けで、トロい女だが、まあ…使えるだろう
嫌なヤツじゃない』
「西岡?」
すっごく嫌な名前を耳にした気がする
なんちゃって俺様を気取る最低な男だ
小山内君や克波ほどの財産なんかないくせに、金持ち男を気取っている
取り巻きの男を侍らせて、君主きどり
なのに、小山内君にペコペコして生徒会の椅子を狙っているような浅はかな男
大嫌い!