禁じられた遊び
桃香Side③
『俺、職員室に用事があるから、先に生徒会室に言ってろ』
…って言われたんだけどね
この部屋の状況は一体……
あたしは生徒会室のドアを開けたまま、硬直してしまった
テーブルがひっくり返って、椅子もあちこちに倒れている
本や書類のような紙の束が、床に散乱している中に一人の男子生徒が大の字になって横になっていた
ど、どうしよう
『小花って女がいるから、そいつに仕事内容を聞け』って言われたんだけど
どう見ても、横になっているのは男子だよね?
ズボン履いているし
これはドアを閉めて、廊下で勇人さんが来るのを待っているほうがいいのかな?
それとも部屋の隅で小さくなってようかな?
まさか
この人が小花さんなわけないもんね
どうしよう……
勇人さん、早く来てくれないかな?
「んだよ……ドアを開けたら閉めろよ!」
「ひぃ!」
あたしはびっくりして、ドアを勢いよく閉めた
「あ? ……んだ、勇人さんじゃないのか」
横になっていた男子が起き上がった
綺麗なエメラルドグリーンの目だった
短い髪は、ハリネズミみたいにツンツンしている
あれで刺されたら痛そう…
「誰?」
「あ、えっと、西岡桃香です」
「転校生か
生徒会に何の用?
もしかしてさっそく部活のパシリ?
部費を貰ってこい…って言われた?」
ニヤリとほほ笑むと、立ち上がった
「残念だけど、部費は始業式に通達したとおりだ
何をしようが、金額は変えねえよ…って伝えておけ
…でも、まあ……考えなくもねえよ?」
男子があたしに近づいてくる
え?
何?
「あんた、胸が大きいしさ
どう? 一回で部費1万アップってのは?」
「はい?」
…って言われたんだけどね
この部屋の状況は一体……
あたしは生徒会室のドアを開けたまま、硬直してしまった
テーブルがひっくり返って、椅子もあちこちに倒れている
本や書類のような紙の束が、床に散乱している中に一人の男子生徒が大の字になって横になっていた
ど、どうしよう
『小花って女がいるから、そいつに仕事内容を聞け』って言われたんだけど
どう見ても、横になっているのは男子だよね?
ズボン履いているし
これはドアを閉めて、廊下で勇人さんが来るのを待っているほうがいいのかな?
それとも部屋の隅で小さくなってようかな?
まさか
この人が小花さんなわけないもんね
どうしよう……
勇人さん、早く来てくれないかな?
「んだよ……ドアを開けたら閉めろよ!」
「ひぃ!」
あたしはびっくりして、ドアを勢いよく閉めた
「あ? ……んだ、勇人さんじゃないのか」
横になっていた男子が起き上がった
綺麗なエメラルドグリーンの目だった
短い髪は、ハリネズミみたいにツンツンしている
あれで刺されたら痛そう…
「誰?」
「あ、えっと、西岡桃香です」
「転校生か
生徒会に何の用?
もしかしてさっそく部活のパシリ?
部費を貰ってこい…って言われた?」
ニヤリとほほ笑むと、立ち上がった
「残念だけど、部費は始業式に通達したとおりだ
何をしようが、金額は変えねえよ…って伝えておけ
…でも、まあ……考えなくもねえよ?」
男子があたしに近づいてくる
え?
何?
「あんた、胸が大きいしさ
どう? 一回で部費1万アップってのは?」
「はい?」