禁じられた遊び
第一章
桃香Side①
陽が落ちた三年の教室にあたしは一人、取り残された
全身が痛い
殴られた箇所も
蹴られた箇所も
そして…
良太郎の欲望によってかき乱された箇所も
すべてが痛みを訴え、苦しみと憎しみへと変化していく
オレンジ色の綺麗な空はもうない
真っ暗な闇が窓から、覗いている
星が輝いているものの、丸い月はどこにも見当たらない
あたしは動けなかった
『夕食までには帰れよ
じゃないと俺が怒られるんだ』
あたしで好きなだけ遊び終えた良太郎が、教室を出際に吐き捨てた言葉が脳内でリピートされた
帰りたくたって、帰れなくしたのはあんただろ
あんたのせいで、あたしは動けない
痛みが
悔しさが
あたしの身体を停止させる
これからあたしは良太郎の玩具になるのだろうか?
ママのため
ママが幸せであるように願い続ける限り
あたしは良太郎に支配される
全身が痛い
殴られた箇所も
蹴られた箇所も
そして…
良太郎の欲望によってかき乱された箇所も
すべてが痛みを訴え、苦しみと憎しみへと変化していく
オレンジ色の綺麗な空はもうない
真っ暗な闇が窓から、覗いている
星が輝いているものの、丸い月はどこにも見当たらない
あたしは動けなかった
『夕食までには帰れよ
じゃないと俺が怒られるんだ』
あたしで好きなだけ遊び終えた良太郎が、教室を出際に吐き捨てた言葉が脳内でリピートされた
帰りたくたって、帰れなくしたのはあんただろ
あんたのせいで、あたしは動けない
痛みが
悔しさが
あたしの身体を停止させる
これからあたしは良太郎の玩具になるのだろうか?
ママのため
ママが幸せであるように願い続ける限り
あたしは良太郎に支配される