禁じられた遊び
皿に盛ってあったクッキーを二人で食べた
クッキーを食べては、キスをして…またクッキーを食べる
小山内君のキスは、気持ちが良い
克波より上手だ
克波は、勢いがあるだけで甘い雰囲気にはならない
甘いキスの仕方を知らない
「克波と俺を比べるな」
「え?」
深いキスのあと、小山内君が口を開いた
「比べる時点で、俺は克波に負けている」
「そんなこと……」
「無理するな
克海の愛人なんてやめろ
小花も克波も傷つくだけだ」
「克波はもう…桃香ちゃんに夢中みたい
二人でもう帰っちゃったよ」
「何?」
小山内君の眉間にしわが寄った
甘い雰囲気が消え、きゅうに険悪な空気がたちこめる
「小山内君、気づいてないの?
桃香ちゃんのことになると、眉間にしわがよって怖い顔になる
それって嫉妬じゃないの?」
「嫉妬?」
小山内君の声が一段と低くなった
「くだらねえな
俺はただ貴美恵と約束をしてるだけだ
それに、良太郎の件がまだ解決してねえのに…」
本当にそれだけ?
「紅茶、桃香ちゃんが淹れたんだよ
甘いの嫌いだけど、渋い紅茶と組み合わせたら食べてくれるんじゃないか…って
桃香ちゃんなりに考えて
しかも自分が持っていったら、余計小山内君を不機嫌にするだけだからって私に持っていくように頼んで…それで帰っちゃったの
小山内君に気をつかっているのね」
羨ましいくらいお人よりな子
私にはマネできない
クッキーを食べては、キスをして…またクッキーを食べる
小山内君のキスは、気持ちが良い
克波より上手だ
克波は、勢いがあるだけで甘い雰囲気にはならない
甘いキスの仕方を知らない
「克波と俺を比べるな」
「え?」
深いキスのあと、小山内君が口を開いた
「比べる時点で、俺は克波に負けている」
「そんなこと……」
「無理するな
克海の愛人なんてやめろ
小花も克波も傷つくだけだ」
「克波はもう…桃香ちゃんに夢中みたい
二人でもう帰っちゃったよ」
「何?」
小山内君の眉間にしわが寄った
甘い雰囲気が消え、きゅうに険悪な空気がたちこめる
「小山内君、気づいてないの?
桃香ちゃんのことになると、眉間にしわがよって怖い顔になる
それって嫉妬じゃないの?」
「嫉妬?」
小山内君の声が一段と低くなった
「くだらねえな
俺はただ貴美恵と約束をしてるだけだ
それに、良太郎の件がまだ解決してねえのに…」
本当にそれだけ?
「紅茶、桃香ちゃんが淹れたんだよ
甘いの嫌いだけど、渋い紅茶と組み合わせたら食べてくれるんじゃないか…って
桃香ちゃんなりに考えて
しかも自分が持っていったら、余計小山内君を不機嫌にするだけだからって私に持っていくように頼んで…それで帰っちゃったの
小山内君に気をつかっているのね」
羨ましいくらいお人よりな子
私にはマネできない