先生、この気持ちはどうすればいいですか?
「職員室に行ってきなよ!」

なぜかハイテンションな香織。

「えぇっ、いいって……。
わざわざ行かなくても、
次の授業のときに覚えてたらで」

「つまんないー」

「今日もらったプリントって、
次の授業までに仕上がったら
先生の所に持っていく、
ってことになってるよね。
そのときに
言えばいいんじゃない?」


「あ、そういえば。
どうせ提出しに行くなら、
ボールペンのことも言おうかな」

菜々子ナイス。

プリントはもうほぼ終わってる、
さっさと仕上げちゃおう。


「マジで!?
そうだったけ?
プリントないかも……」

「香織、プリントなくしすぎ。
……あとで一緒に
職員室行く?
ちゃんと謝れば、
優作先生もう一枚くれるよ」

「ぜっったいイヤ!
優等生の真琴と行ったら、
比べられるじゃん」

うーん、確かにこないだ
現代文の成績は良かったけど、
他の科目は……。




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