先生、この気持ちはどうすればいいですか?
私が胸ポケットから
ボールペンを抜くと、
先生は首を傾げた。


「……あ、
おれと同じのっ。
奇遇だねー」


ちょっと待って、と
先生は職員室に入り、
少しすると
ボールペンを手に戻ってきた。


「ほらっ。
……こうすると、
どっちが自分のだか
わかんないだろー」

私の手から
ボールペンをすっと取って、
無邪気に笑う先生。
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