先生、この気持ちはどうすればいいですか?



「先生!」

思わず叫んでいた。


「先生は何も
間違ったことしてない。
先輩たちだって、
本気で先生のこと 
嫌いなわけじゃないですよ。 
もっと
自信もってください」


根拠なんて
何もなかったけど、
必死にしゃべっていた。





先生が
ふっと微笑んだ。

「自信もって、か。
確かにそうなのかもな、
おれ、堅すぎるって
よく言われるから、
自分の考えが
正しいのかどうか 
わからなくなってた。
真琴ちゃんのおかげで
ちょっと元気出たよ」
< 90 / 391 >

この作品をシェア

pagetop