おいしい紅茶を飲む前に
 フレディの怒った声などにはまったくひるまず、二階の窓なんかを指差しているのは、昼食時、食卓を飾ったバラを授けて下さったお姉さまだった。

 いろいろなことが頭の中でごちゃごちゃしている。これは混乱と表現される場合だと思われる。

とりあえず断言できるのは、フレディとこの人が知り合いなのだということくらい。


 だけど、真剣に怒った様子を前にして、こんな調子でいられるというところからすると、かなり親しい感じがする。

そもそも、フレディが真剣に怒ろうとしているという点だけでも、その結論は出てくるものではあるのだけれど。
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