おいしい紅茶を飲む前に
見るはずのなかった顔を見ていると、動悸は激しくなること、際限なく。
えぇと……。
自分の頭の上で、妹が命を縮めていることなど知るはずもないフレディは、――いや知っていてもおそらく手を止めたりはしなかっただろうけど――やっと救い出した姫君を自らの腕の中へと収めながら、心底ほっとした様子で言うのだった。
「無事で良かった」
そして。
言わずにはいられないと力を込めて、もう一言。
「今回も」
えぇと……。
自分の頭の上で、妹が命を縮めていることなど知るはずもないフレディは、――いや知っていてもおそらく手を止めたりはしなかっただろうけど――やっと救い出した姫君を自らの腕の中へと収めながら、心底ほっとした様子で言うのだった。
「無事で良かった」
そして。
言わずにはいられないと力を込めて、もう一言。
「今回も」