あいの手紙



昨日のリョウ・・・




あれは絶対私の知ってる涼…だった。



家に帰った頃には
普段通りのメールが来ていて、




見間違いだったのかな…って思いたかったんだけど。





考えれば考えるほど、
疑念は積みかさなるばかりだった。







聞いてみるって言っても…ねぇー…


口からは
はぁ~とため息ばかりが出てくる。




わざわざ、私がテスト期間だからってしばらく会えないって言ったばかりなのに…



その私がいきなり会いたいって言い出すなんて、都合良すぎる。






「別に、涼が高校生じゃないとは思ってないの。だって、平日会う時はいつも制服だし。いつも涼が話すのは高校の友達の話だから。」



そう。だから
嘘ついてるか不安に思ってるっていうより、

なんで涼は昨日私の大学に来たことを話してくれなかったのか。


そこがすごく引っ掛かったのだ。




私に何か秘密にしておきたいことがあったの?



隠しておくような…
高校生の可愛らしい…
お友達・・・?


涼に抱き着くキャピキャピな女の子が頭を過ぎった。




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