あいの手紙
暫くお互いを見つめては啄むようなキスを繰り返す。
「涼…そろそろ・・・」
「…うん…わかってる」
そうは言うけど、キスの深さは増すばかり。
私の不安なんて一瞬で消してくれる情熱的で優しい涼の唇。
息も絶え絶えに、立っているだけで精一杯な私は支えられて
涼から与えられる愛情で心を幸せで満たしていた。
「…よしっ!充電完了!」
すでにクラクラな私に比べて涼はむしろ元気になったみたいで。
ニッと笑って私から顔を離す。
するりと解かれる腰の拘束に寂しいものを感じてしまった。
「それじゃ、帰ろっか」
私の手を握り歩き出す涼に連れられるようにして公園を出た。