あいの手紙
「で?俺が由良ちゃんを好きじゃなくなったんじゃないかと思ったって?」
「うん…まぁ、」
はぁーっとあからさまに大きなため息を着いて、涼はベッドに肘をついた。
花火大会も終わって、いつまでもあそこに居座り続けることも出来ず、見回りのおじさんに早々に追い出されて、結局私の家へ流れ着いた。
ようやく頭の整理もついてきて、今までのすれ違いについてお互い正直に告白してたんだけど…
「だってあの状況じゃ、明らかに誤解してもしかたないじゃん!あんな可愛い子と2人きりで。そんなとこみたら、自信だってなくなるよ…」
ふいっと涼の顔から目線を反らす私にまたも大きなため息をついた涼が私の顔を挟むようにしてぐいっと自分の方を向かせる。
「あのね…俺にとって1番可愛いのは由良ちゃんだから。それに、ゆうは優吾の彼女。あのあと2人でデート行くんだったんだってさ。」
え…それって、
「あのときは、優吾に頼まれて2人であいつのこと待ってたんだよ。ゆうを一人で待たせてたら変な虫がつく!つって。あいつ超が付く過保護だから。」