あいの手紙
淡雪の季節
1
雪が積もった。
窓の外は一面雪景色。
家の屋根の上はキラキラと太陽に照らされて反射する光が、なんとも趣がある。
覗いた窓は、私の息がかかって白く曇った。
布団に残る温もりに、起き上がるのがためらわれる。
でも、そんな訳にも行かない。
今日だって学校があるもの。
私は渋る気持ちに鞭打って、近くにあった上着を布団の中に引きずり込み、身体に巻きつけた。
よし、これで大丈夫。
私はそろりとベッドがら抜け出して、そばに置いてあった服に手を伸ばした。