あいの手紙
体が熱い。
とんでもなく、だ。
せっかくの晴れた日曜。
私は一人ベッドの中で苦しんでいた。
昨日、コートも着て温かい格好で帰ってきたにもかかわらず、
朝起きると体がだるく、起き上がるのさえ億劫だった。
…あれかな、近くの公園でボーっとしてたのがいけなかったのかな…。
ぐわんぐわんと揺れるような頭で、この熱の原因を考えてるあたり、
まだそれほど重症でもないらしい。
雪降る外の世界をぼんやりと眺めて、さっと手元に視線を戻した。
さっき、お母さんが持ってきてくれたお粥も、
熱のせいで味もわからない。
ただ、何か食べないと薬も飲めないから、
食欲もないのに、無理やり喉の奥に流し込んだ。
体が弱い方ではないのに、こんなにも簡単に熱が出てしまうとは…
あながち、精神的部分と肉体的部分は関係が深いらしい。