あいの手紙
ほんとうだったら、今頃、広人と楽しくランチにでも出かけていたのかな・・。
なんて、想像して涙があふれた。
考えたくもないのに、
なのに、
あなたの顔が浮かんで来てはかき消して、
浮かんで来てはかき消してを繰り返していた。
昨日の広人、
何も言わなかった。
言い訳でも、ごまかしでも。
ただ、狼狽えることも。
それすら、何もなくて。
まるで、私なんて、見えてないみたいに。
そう、場違いなのは、あそこに私だけみたいに・・・。
憎いとか、許せないとか・・・
そんなのじゃない。
ただ・・・
・・・なんで?
それしか浮かんでこなかった。