あいの手紙


う゛ー…重い・・・


生徒40人分の数学のレポートは私の足取りを重たくさせた。



教室までの道程が遥かどこまでも続くようにかんじるよ…


どうして今日が日直なんだと恨みながらもようやく教室までたどりついた。

自分長旅ごくろうさん!!はぁーっとため息をもらし教室のドアを開けた。



「コズエぇー!!佐々木ちゃんにこってりしぼられたよぉー。こんな私を慰めるってことで、今日クレープおごって・・・・って」



そこにいるであろうと思っていたコズエの姿は教室のどこにもなく、


ただ一人、窓にもたれかかるようにして川瀬優吾が、そこにいた。




…ってアレ!?コズエは!?私、てっきりコズエだけだと思って…ってえぇ?!あの子どこってかなんでここに川瀬優吾がぁ~!!?



私の頭は混乱するばかりで、彼が何故ここにいるのか考える余裕さえなくて・・・この状況にどうにかして追い付こうと頭を働かせることしかできなかった。





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