あいの手紙
「こらーお前らもう教室閉めるぞー」
突如現れた先生に肩がびくりと揺れた。
もう…先生突然はびっくりすぎるってば、、、
「…あぁー、じゃっ帰ろっか。」
「ふふ、そだね。」
予想外すぎた先生の
登場に、
さっきまでの緊張はどこへやら、私たちは2人顔を見合わせて笑い合っていて、、、、先生に急かされるようにかばんを持って教室の外へと出た。
廊下から見える西の空はもうほんのりと暗くなりはじめていた。
「すっかり遅くなっちゃってごめんね。」
靴を履き換えながら、となりに立ち1番上の下駄箱から彼はスニーカーを出して
「いいよ、全然。中西こそ暗くなっちゃったけど大丈夫?」
なんて心配そうな顔をしてくれる優しい彼。
ちょっとした言葉が、表情が私の心臓をドキドキさせるんだって…わかってるかな?
「大丈夫!私家近所なんだ。」
心配してもらえるのは嬉しいけど、迷惑はかけちゃダメ。
そんなのわかってるから、、、
私は
ニッコリ笑って見せる。