あいの手紙
どう説明すれば、今の私の焦ってる感情が伝わるのか。
今、目の前では
お母さんと彼が世間話なんてものをしていて…
私、一体どうしたらいいの・・?
「あの!お母さん!!こんなのところで話して、川瀬君困ってるからっ!」
ってお母さんから彼を解放するために言ったのに・・・
「あら、それもそうね。
ぜひ上がっていって?」
なんて…空気をよめっ!
もう少し、私のお母さんなんだから気持ちを察してほしい。
ほら、彼だってますます困ってるし。
「あら~、気にしなくていいのよ?今夜お父さん遅いから。ほら、えーっと"かわせ君"よかったら・・・」
私の隣でさっきまでおしゃべり虫のようにしゃべりまくっていたお母さんが急に口をポカンと開けて、
口を開く代わりに今度は食い入るように彼の顔をジーッと見つめだした。