あいの手紙
・・・・・はい?
"ゆうごくんじゃない!"って言われましても…
私は必死に記憶の糸を手繰り寄せようと、うんうんと唸ってはみるものの・・・
「本当にこの子の名前ってゆうご君?」
お母さんにたずね返してみるものの、答えはもちろん、
「ゆうご君よ。」
ってわけで。
食い入るように見つめてみるけど、私の記憶にぴくりともこないのはなぜ?
ここまで来たら意地でも探してやると思い、何かヒントはないかと必死に探した。
なにか、ヒントになるような・・・
睨めっこのように見つめていると胸元の名札が気になった。
平仮名で
"た,,,,たち,,,な,,ご"
「・・たち、ばな、ゆうご…?」