あいの手紙
やっぱり連れて来られたのはお決まりの体育館裏で、
私1人に対して相手は5人。
逃げられない・・的な?
誤解を解いて和解するしかないですね。
いっそのこと私もそのお取り巻きとやらに参加させてもらおうかしら。
鋭く突き刺さる女の子の視線から気を紛らわすためにそんなことを考えてみたりもしたけれど、
何か…仲良くなれそうな気がしないんですけど!!
「それで、今日はどういった御用件で…?」
「わかってんでしょ、それくらい。」
威圧的な目で見られている私は、もうその言葉だけで、恐すぎて「わかってるよ」なんて素直には答えられない。
多勢に無勢…
私、絶対的不利。
こんななら、やっぱりコズエに付いて来てもらえばよかったよぉ。
いまさら断ったことを後悔した。
「あの…私ほんと川瀬君とはなんの関係もありませんから…」