あいの手紙
カッチーンときた。
さっきから違う違うって言ってるのに…
「こんな写真なんかであたしの高校生活が左右されるなんて思わないけど…自分達がやってることもっと考えてみたら?あたしがもし本当に川瀬君と付き合ってたとしてもあたしが彼にあなた達のこと言ったらどうなると思う?あなた達嫌われること確実だよ。こんな堂々と相手の前に出て来ちゃって、そんなに私に勝てる自信あるんだ?」
私は一気に爆発した。
見ていた彼女達は不安になったのか、敵はチラチラとお互いに顔をうかがっている。
コソコソと相談したあと、真ん中に陣取っていたリーダー的な子が私に向き直って嫌な笑みを浮かべる。
「調子に乗るのもいい加減にしてよね。あなたにどれだけ力があるっていうの?もうちょっと頭使ったらぁ?今日はこれくらいで済ましてあげるけど、次は覚悟しときなさいよ。」
バシャッ
水が正面から向かってきた。
全身びしょ濡れ。
クスクスと笑う声と手に握られていたバケツ。
捨てぜりふをはいて女の子たちは去っていった。