あいの手紙



さむっ



まだ少し肌寒さの残るこの季節。

雨に降られたわけでもないのにてっぺんから先まで水が滴る私。




これでもし今いるのが夜の学校とかだったら、完全あたしってホラーだよね。




でも今は幸い夕日の傾く夕方の学校。

風邪を引くのもいやだし、ホラーになる前にさっさと学校から退散しよう。




そう思って足取りは重いながらも止める事なく教室へと足を働かせた。



なんで私がこんな目に合わなきゃいけないんだろ…
そう考えてしまうと、
きっと今まで我慢してきた涙がこぼれてしまうから、


あんなやつらに負けてたまるかっと自分に気合いを入れて涙をおさえる。




こんなことで泣いたらあいつらの思う壷なんだから!


つんっと鼻の奥がするけれど、鼻をすすってごまかす。



せめて、家に帰るまでは。私は何にも悪いことはしてない。




くじけそうな自分に必死に言い聞かせた。





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