あいの手紙
「わっごめん!」
急に話しかけたから驚いたのか、彼はあわてて私のほうを振り向いた。
目は大きく見開かれていて、
真っ赤に染まっている彼の顔はいつもの落ち着いた雰囲気なんてなくて、
子供らしい、素直な反応を見せてくれた彼が
なんだかとっても可愛らしくみえた。
ふふふっ
こんな時に笑ったりしちゃいけないんだろうけど、
だめだ、もう我慢できない!
そして、不思議がる彼の前でお腹がよじれるくらい
とっても気持ちよく笑った。
緊張なんてこと吹き飛んじゃうくらい、
今のこの時間が楽しく思えて。
楽しいってのには理由なんて必要ない。
そう思えることって幸せだよね。