あいの手紙
…ってことはだね、
「…たっちゃんが
川瀬くん?!!!」
「ご名答。」
驚く私に反してもはや冷静になってしまった彼に
ただただ確かめるような強い眼差しを送ることしか出来なかった。
今言われた事実はホントウのこと…?
信じろと言われても、
何を証拠にそんなこと、と思ってしまう。
どうやって対応すればいいのか困る。
この際、"今のは冗談でした"と質の悪いジョークだったと言って欲しい。
焦る私をよそに彼は淡々と話し始めた。
「ゆうの誕生日の前日に親が離婚することになって、家出ていかなきゃならなくなったんだ。俺は小さかったから、両親の話し合いで母親に付いてく形で、、、訳のわからないうちに引っ越しがきまったんだ。」