あいの手紙




一世一代の大勝負。




ってのは大げさすぎるけど、
今までの人生で一番勇気振り絞ったんじゃないかってくらいの
疲労感が一気に私を襲った。



はじめは驚いて返事を返してくれなかった
川瀬君だけれど、



私の言葉を理解してくれて、


次もさぼるか、と


私の勇気を受け入れてくれた。






休み時間になるけれど、相変わらず中庭は誰も通る気配がない。





「それで、ゆうは何が話したい?」



少し力を使い果たしすぎたのか頭がぼーっとして思考が停止していた。


「えっと・・・」




話したいとは言ったものの具体的にとかそんなの何にも考えていなかった。


ただ、川瀬君と係わっていれば、昔を思い出せるんじゃないかと思っただけ。



たっちゃんと、川瀬君をつなげる思い出を。




「ハハッ…何にも考えてなかったのかよ。」


優しく微笑む彼に、自分のふがいなさを強く感じる。

えぇほんとに。大変申し訳ない限りです・・・。





「それじゃ、俺に何か聞きたいこととかある?」











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