アルハズナイコト
「いや、慣れたから変わってきただけだと思うんだけど」
「一人称が普通変わる!?」
初めは真面目そうな接し方をしていたくせに
気付けばタメ口で生意気で
本気で騙されたってカンジ
「なに?使い分けなきゃやってけねーよ 人によって合わせればいいだろ?」
「…私に合わせてるの?」
「いや、素だ」
「素なの!?」
「あのなぁ~、俺とお前の年は近い。だったら、変な気遣いなんていらねーだろ?」
「え…アンタいくつ?」
「18」
「Σ一つ上…」
「まぁいいじゃねーか。別に人が変わった訳じゃねんだから」
…別人のように変わったけどね…
「一つ聞く」
「なに?」
「入りたい扉はあるか?」
知るか!
「…怖くて行けないってば。変なとこに出たらどうするの」
「じゃ………過去に行くか」
「過去?」
「リズムの過去。俺、お前好きだから、見てみてぇし」
「っ…//」