アルハズナイコト
扉の前に着いてから言った
「んじゃ、入るかこの扉」
「…コレはどこに繋がっているの?」
「過去だよ。アンタのね」
ドアノブを持ち、回すと
簡単に開いた
……鍵は??
「私の部屋に入った時は鍵を使ったのに…」
「パートナーは相性が大切。別にパートナーになるわけじゃないからすでに管理人から許可がおりてる。キャクを連れてるからな」
「理由があればいいわけね?」
「空間移動が出来るタビビト…俺らは自由に好きな時間に移動出来る。それを利用して作られた空間がココだ」
「…どこでも?」
「どこでも 好きな場所に。だがキャクはそんなことは出来ない。だからこの空間に連れてくるしかないんだ。ちなみに、キャクをこの空間に置いていくのは禁止されている。犯せば刑罰がくだるから、決して置いていかない。安心しろ」
…安心…まだ出来ないんだけど…
ってかまだ未来人を信じ切れてないから
「さぁ、入れよ」
その微笑んだ顔を見せられて
少しカッコイいと思ってしまったんだ
そして私は、過去に足を踏み入れた