アルハズナイコト
「次、行こうか」
「行くの?」
「あまり良い思い出じゃないと思うから」
「別に嫌な思い出でもないわ。怒られていたわけでもないし」
ただ、"人"って生き物に疑問を抱いた
大抵の人は
自分以外の人に動かされて生活する
学校で知識を植え付けられて
仕事をさせられて
毎日毎日同じ生活
人間のペットとして飼われている犬だって
縛られて
ご飯をくれる"人間"を愛して
好きなことを存分にすることもなかなかなくて
子孫を残すことも出来ずに
死んでいくのもいる
その短い命を
少なくとも縛って生かしているってことを
人は気付いていない