キミの隣は特別席Ⅱ
マナside

小皿に何品か料理をとった。

優一が好きそうなものを…

「あなたが城田マナ?」

振り返ると可愛らしい女の子がたっている。

どちらさまで?

「あたし、北杜といいます。結構前に優一くんの偽婚約者役をしました。」

「そうなんですか…」

ちょっと苦い思い出…

「これを優一くんに渡しておいてください。今度、あたしの家でパーティーがあるのでその招待状です。」

「わかりました。渡しておきます」

招待状を受け取り、優一のところに戻った。



「遅い…」

「ごめん。北杜さんって方と話してたから、これ彼女から」

料理の前に招待状をわたした。

「めんどうだけど、付き合いだから行くか…」

内容を見て、ポケットにそれを突っ込んだ。
それからあたしがとって来た料理を食べた。












パーティーが終わり、ホテルの部屋に戻った。

「先に、シャワー使っていい?」

優一に尋ねると、どうぞと返事が返って来た。


シャワーを済ませて出ると、優一がベットの上でスーツ姿で寝息をたてている。


今日はあたし以上につかれたのね。おつかれさま、優一。
優一のちょっとうろたえる姿初めて見たかも…

「ずっとずっと一緒にいようね。」

優一の頬にキスをして、優一の隣に横になった。




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