キミの隣は特別席Ⅱ
優一が車を運転して、約1時間。春沢が経営しているホテルの最上階のレストランに連れてこられた。
いろんな雑誌にここ紹介されてる。予約困難なレストラン!
さすが春沢の息子!
なんでここに来たのかな?
窓際の一番景色が綺麗と言われている席に通された。
「うわー綺麗!」
「だな。」
シャンパンが運ばれてきた。
カチンッとグラスを合わせる…
ロマンチック…こういうことされるの初めてだと思う…
「どうしてここに?」
ついてから気になっていたことを尋ねた。
「まだ、マナにきちんと言ってなかったことがあるから…」
言ってないこと…?
綺麗な小さな箱が目の前に置かれた。
これって…
「開けてみろ」
「はい。」
箱をとってゆっくりと蓋を開けた。
キラリと輝くシンプルな指輪…
「貸して。」
優一に指輪をとられ左手を引っ張られた。
薬指にゆっくりと指輪が通される…
「綺麗…優一、ありがとう」
「マナ、勝手に俺の親が婚約を進めてすまない。俺の口からまだはっきりと言ってないから。」
優一がゆっくりとあたしの目をじっと見つめている。
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