キミの隣は特別席Ⅱ

今日は北杜家のパーティー

付き合いだから仕方なく。
ここの家もかなり複雑らしい…5,6年前に突然、跡取りが現れた。
どうやら、今の会長の息子の子供らしい。
駆落ちして、息子は亡くなっていたけど娘がいたとか…噂を耳にした。



「今夜はあたくしのためお集まりください、ありがとうございます。」

北杜があいさつをする、その両隣りには執事。生粋のお嬢様だな…


早く帰りたい…


「優一、欠伸でてるよ」

マナに突っ込まれた。

無意識のうちに欠伸をしていた。

「すまない。」

昨日、仕事と学校で寝てないからな…





挨拶は終わり、立食に移った。いろいろな所で挨拶などを交わす人たちを眺めていると、今夜の主役が俺たちの前にやって来た。

「お久しぶりです。前はきちんと挨拶出来なくてすみません。」

綺麗にお辞儀をする。

「ご婚約おめでとうございます。」

「ありがとうございます。」

「春沢さん、少しマナさんを借りてもいいかしら?お話してみたいの」

北杜がマナの手をとって言う。マナは驚いているけど、俺は「どうぞ」と言った。
2人で、いや北杜の執事1人ついて、会場を出て行った。




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