キミの隣は特別席Ⅱ
マナside

北杜さんとパーティー会場を出て、人通りの少ない所へ

「萌絵お嬢様、早めに済ませてください。」

執事さんが1人ついてきてた。

気がつかなかった!存在感薄い人だなぁ

「わかってる。」

ちょっとだけ口調が変わった気がする。

「マナさんって庶民でしょ?」

へっ!?
いきなり何?

「あたし無理矢理ここに連れてこられたの。元は普通の高校だった。」

じっとあたしを見つめて話す北杜さん。

「そんなことは放っといて、優一くんと結婚したら親戚になるね。」

「そうなんですか?」

「聞いてない?あっ!もしかして優一くん知らないかも。」





「失礼なこと言うな。」

あたしの後ろから優一が現れた。

「俺のおばあ様と北杜会長が姉弟だろ?それぐらい知ってる」

「なぁーんだ。知ってるんだ」

つまんないのって言う感じの北杜さん。

「マナに用事済んだのかよ?」

「マナさん、あたしとお友達になって!」

いきなりお金持ちの子になって友達がいなくなったらしい。

いろんな理由あるんだろうな…

「いいよ。」

「やった!よろしくね、マナちゃん。あたしのこと萌絵でいいから」

萌絵ちゃんは執事さんと会場に戻って行った。



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