キミの隣は特別席Ⅱ
「あけましておめでとう。」
優一のご両親が出迎えてくれた。
「あけましておめでとうございます。」
緊張しているあたしの手を優一はぎゅっと握ってくれた。
「先に部屋に荷物置いてきなさい。優輝たちが帰ってきたら始めるから」
そうお母さんに言われ、優一に手を引かれて2階に上がった。
「この家の俺の部屋」
ドアを開けて中に入った。
ここも広い…何畳あるんだろう?
ベッドと学習机,ソファーとか、かなりシンプル。
「適当に荷物置いといて」
そう言われてソファーの上にバックを置いた。
「あんまりものないね…」
ぐるっと部屋を見渡して呟いた。
「ほとんど部屋に持っていってるから」
そっかぁ…通りで少ないんだ
その時ドアをノックする音がした。優一が「どうぞ」と言うと、若い女の人が入ってきた。
「優輝さまが戻られましたので食堂の方へ」
「わかった。マナ行こう」
あたしの手を取って部屋を出た。