キミの隣は特別席Ⅱ
優一side


1階の食堂には家族全員が揃っている。

「優一、マナちゃん、あけましておめでとう。」

「あけましておめでとうございます」

兄貴たちに新年の挨拶を終えてから席についた。

俺の隣で未だに緊張しているマナ。
最近マナー本をいくつか読んでるから俺の婚約者としての自覚出てきたか…

「マナちゃん、去年はいろいろと勝手に進めてごめんなさいね」

と母さんが申し訳なさそうに言った。

「いえ…」

「こうゆうときでないと、みんな集められないからね。今日は急に呼んですまないね。」

と父さん。

「マナに会って話したことあまりないから、今日呼んだんでしょ?」

確か父さんはお祖父様のパーティーの時に会っただけだ。


「お前が家に連れて来ないから呼んだんだ。」

「そんな事より、冷めないうちに食べましょ」

と母さんが言い、ワインの注がれたグラスを持って乾杯をした。


その時気がついたけど、家の使用人が数人増えてる。




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