キミの隣は特別席Ⅱ
翌日、お昼すぎに俺の実家を出た。これから向かう先はマナの実家。

順番は狂ったけど今日は挨拶しないと…

「なぁ…マナ」

車を運転してる俺の横でマナはうとうとしている。

「ん?」

「遅くなったけど今日、マナの両親に挨拶するから」

「なんの挨拶?」

こいつ馬鹿?それとも寝ぼけてるのか?

「結婚の」

「えっ!?してないっけ?」

「した覚えてない。しかもマナのお父さんとは同棲の許可貰った日以来あってない。仕事の都合上」

「そうだったね」

話しをしていたらいつの間にかマナの家についた。





「あけましておめでとう!」

玄関から勢いよく慧くんとりんさんが出てきた。その後ろからりんさんの旦那さん。

「「あけましておめでとうございます。」」

「早く上がって!父さんたち待ってるよ!」

りんさんにそう言われてリビングに通された。



「あけましておめでとうございます。」

マナの両親はソファにそろって座っていた。

「あけましておめでとう。今年もよろしくね。」

とにこやかに言う義母さん。

「他に私たちに言うことないのかい?」

遅くなったから怒ってるんだろう…

「遅くなってすみません。」

マナの両親の前に、2人並んで座った。空気を呼んだのかりんさんたちは部屋から出て行ってくれた。




.
< 123 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop